いざ世界大会へ
昨今、GAFAと呼ばれている4つの巨大企業が世界を席巻している。
去年は特にAmazonの発表に驚きとときめきを隠すことができなかった。
〇Amazonが発表した世界大会
Amazonは毎年、エンジニア向けの「AWS re:invent」というイベントを開催している。スティーブジョブズがAppleの新製品の発表をするイベントのようなものである。
このイベントでAmazonは「DeepRacer」という世界大会を2019年に開催することを発表した。
この大会は何か?
小型のラジコン(カメラとCPUが内蔵されている)を人が操作することなく、レース場をいかに早く走り切るかを勝負する世界大会である。
なんと自分が構築した自動運転の機械学習アルゴリズムを世界で試すことができる大会なのである!(一台3万円の小型ラジコンを買うという制約はあるが)
〇大会に参加したい理由と日本チーム参画の経緯
この発表を見た僕はすぐに参加すると決意した。
なぜそう思ったか。
僕は生粋のおじいちゃん・おばあちゃん子である。小さいころから毎日家にいて、友達の家に行くときもおじいちゃんの車で送り迎えをしてもらっていた。
歩く時間を考えると車の方が圧倒的につく時間が早いし、友達と遊ぶ時間を少しでも増やしたかったからだ。
運転をしてくれたおじいちゃんは僕にとってヒーロー的な存在だった。
それから約10年後、おじいちゃんはアクセルとブレーキを踏み間違えることが増え、家族は度々運転に危険を感じるようになり、ついにおじいちゃんは車を手放してしまった。
その結果、行動範囲が狭くなり家に居座ることが増え、急激に衰弱していっている。
おじいちゃんのような人を自分の意思で自由に行動できるような世界にしたい。
そう思うようになっていた。その想いを持っていた中でのAmazonの発表。これにときめきを感じないわけがなかった。とはいえ、機械学習はやっているものの自動運転なんて畑違いであるため、1人でできる自信がなかった。
そこでネットでひたすら検索。
僕は毎日NewsPicksというアプリでニュースを見て、コメントを残している。(最高位のバッジを維持したいからである)
今回のAmazonの発表もNewsPicksは取り上げていた。
NewsPicksは経済の記事とオリジナルの記事を中心にしたアプリであるが、特徴としてどのユーザも記事にコメントすることができ、誰でもコメントを見ることができる。
そしてなんと、そのコメント欄にDeepRacerの日本チームを集めている人がいたのだ。
その方は大手外資車メーカーで働いている方だった。
兎に角、チームメンバーになりたかったので、この方が書いている自動車業界のすべて記事に目を通して、TwitterでDMを送った。
(許可をもらってるので名前も出しちゃいます)
結果、是非とも参加してくれ、というお言葉をいただきDeepRacerの日本チームの一員になった。(ちなみにほりえもんもチームを作りたいとNewsPicksにコメント書いていた)
〇自分がチームで何をやるのか
最終的に集まったメンバーは10人。外資車メーカー、海外のベンチャー、大学院生などそれぞれ専門を持った方々である。
もちろん目標は世界一である。
その高い目標と各々専門を持ったメンバーの中で僕は何をやるのか。
自動運転をするには、下記の2つを車に教えなければならない。
①車が見えている世界はどんな状況か
②状況に対し、どういう行動をすればよいのか(アクセルを踏むのかハンドルを右に傾けるのか)
上記2つを教え込んで、コースを脱線せずにラジコンを走らせることが僕の役割である。
つまり、
①カメラが補足した画像を、機械が分かるようにデータ化し、どれが白線なのか、どれが人なのかをわかるような画像認識の機械学習を構築する
②車が置かれた状況において、ハンドルを左に曲げるのが良いのか、はたまたブレーキを踏むのが良いのかを判断させる強化学習を構築する
のである。
しかも、上記の2つを担うチームのリーダーになってしまった。
初めてのことだらけだが、勉強しながらメンバーに実装方針のたたき台を提示しつつ、実装に向けて動いているところである。
興味ある方向けに参考書籍と論文を貼っておく。
・参考書籍
・論文
深層強化学習で自動運転を実装した論文:
https://arxiv.org/pdf/1807.00412.pdf
自動運転の画像認識に関する論文:
https://arxiv.org/pdf/1604.07316.pdf
〇みなさんににお願いしたいこと
最後に、数ある記事の中から僕の記事を読んでくださっているみなさんに2点お願いです。
①自動運転に詳しい方・実装経験がある方を知っていたら紹介してください。
勉強しながら進めてはいるものの、既に詳しい方から助言をいただくことで世界一という目標に近づけると思っているので、詳しい方はご連絡お願いします。
②今年中にクラウトファンディングを行うので、日本チームの世界一を見たい方はぜひ応援をお願いします。
自動運転は機械に学習させることが必要です。その学習時にGPUが必須になってきます。(一台10万円以上します。。。)このGPUをどれだけ集めることができ、どれだけ学習させることができるか、が勝負のカギといっても過言ではありません。もちろん、今後僕含めたメンバーがブログを通して、経過を発信するのでそれを見て決めてください!
いざ世界大会へ
今後も定期的にDeepRacerシリーズは書いていきまーす。
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★若手社会人のさぼり場(※ブログのテーマとは関係なしに、最近の近況を書きます)
・最近、タピオカを食べたいときに食べれる状況を作りたく、Amazonで3kgのタピオカを買いました。
画像は食べれる状態になったタピオカ